心のケアのはじめ方 第1回 スクールカウンセリングのはじめ方
- 主催
- 白金高輪カウンセリングルーム
- 開催日
- 2025年1月17日(金)19:00〜21:30(延長あり)
- 場所
- オンライン(Zoom)+後日アーカイブ配信あり
- 内容
- スクールカウンセリングとは、学校に心の場所を作る営みである。
これが本セミナーのテーゼです。ここには学校とは何か、心とは何かという本質的な問いがあり、これに取り組んでみたいと思います。
同時に、その本質的な問いに取り組むためには、スクールカウンセラーをする上でのさまざまな具体的な技術が必要になります。たとえば、休み時間にクラスを巡回し、スクールカーストを観察して、悩みを抱えていそうな子どもに声をかけたり、職員室では校長、教頭も巻き込んで即席のミニ会議を開いたり、保護者とは支援チームの仲間として協働したり。一見「小手先」に見えるかもしれない。しかし、そういう具体的で細やかな蓄積によって、学校に心の場所が作られていくのが本当のところでしょう。
この原理と具体の両方を行き来しながら、スクールカウンセリングのはじめ方を考えてみようと思います。
東畑が司会を行い、ツッコミと質問を入れながら、学校における心とは何か、それはいかにして扱われうるのかを、上田勝久さんと語り合います。
子どもへの働きかけ方、保護者面接のコツ、教員との作戦会議的コンサルテーション、学校そのものを変える技術、そういった技術の紹介と、それについての討論を通して、学校においていかにしてケアが可能かを考えていきましょう。
きっとかつてなく実践的で、原理的で、そしてカラフルなエピソードにあふれたスクールカウンセラー入門になるはずです。
これからスクールカウンセラーになりたい人・なる人、あるいはすでにスクールカウンセラーとして働いている人、そして教師やソーシャルワーカーなど、学校という場所で働いている人にぜひ聞いていただければと思います。
- 講師
- 東畑 開人(白金高輪カウンセリングルーム主宰)
1983年生まれ.臨床心理士・公認心理師.京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了.博士(教育学).著書に『野の医者は笑う—心の治療とは何か』(誠信書房)、『日本のありふれた心理療法—ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房))『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社)など.2019年、『居るのはつらいよ』(医学書院)で大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞受賞.最新刊は『ふつうの相談』(金剛出版)『臨床のフリコラージュ(共著)』(青土社).
上田 勝久(兵庫教育大学臨床心理学コース)
1979年三重県伊賀市生まれ.2002年より精神科病院、児童養護施設等で勤務。2008年 兵庫教育大学大学院教育臨床心理コース修了.2009年より神戸市スクールカウンセラー、精神科外来、学生相談等で勤務。2018年 京都大学大学院教育学研究科臨床実践指導者養成コース修了(教育学博士).現在 兵庫教育大学臨床心理学コース准教授、神戸市スクールカウンセラー、小児科心理職。臨床心理士、公認心理師.日本心理臨床学会 奨励賞受賞(2015)、日本精神分析学会 山村賞受賞(2015).
著訳書に『心的交流の起こる場所—心理療法における行き詰まりと治療機序をめぐって』(金剛出版[2018])、『個人心理療法再考』(金剛出版[2023])、『実践に学ぶ30分カウンセリング—多職種で考える短時間臨床』(編著|日本評論社[2020])、『トラウマとの対話—精神分析的臨床家によるトラウマ理解』(編著|日本評論社[2023])、『道のりから学ぶ—精神分析と精神療法についてのさらなる思索』(訳|岩崎学術出版社[2021])、『投影同一化と心理療法の技法』(訳|金剛出版[2022])、『生を取り戻す—生きえない生をめぐる精神分析体験』(訳|金剛出版[2024])など.
- 参加対象者
- スクールカウンセラーおよびスクールカウンセリングに関心のある人、あるいは教師や
スクールソーシャルワーカーなどの学校にかかわる対人援助職
- 参加費
- 4000円
- 申し込み方法
- peatixよりお申し込みください
- 申込期限
- 2025年1月10日
- 問い合わせ先
- Peatix内メッセージよりお問い合わせください
- URL
- https://kokoronokea1.peatix.com/